2018年6月29日金曜日


江戸川柳 色は匂へ  

 「く」 件の如し(くだんのごとし)

 泣く娘そばで件の如しなり

件の如し=証文の最後に書く決まり文句。

親が年季証文に名を書いている横で、身を売られる娘が泣いている。江戸時代とは庶民にとってはこんな時代であった。

江戸川柳を調べていると奴隷のように金でやり取りされた庶民の姿が彷彿とする。江戸時代がよかったなどという人は何を見て江戸がよかったというのであろうか。

近頃、明治維新を否定するような発言をする人が出てきたが、彼は庶民の暮らしを全く知らない富裕層の一人であろう。
明治維新は一種の日本における奴隷解放の第一歩である。江戸の身分制度を打ち破るエネルギーが芽生えて明治維新へと発展していったのである。
平成の現在、また、江戸の貧富の格差がブラック企業や過労死の問題として表れてきているような感がある。
油断をすると歴史は後戻りをし始める。ここまで来た民主主義をどのように発展定着させていくか国民の意識と学習、そして、行動が試されている。

また、奴隷をつくる貧富の格差社会を望みますか。

勿論、江戸のよい面もある。よい面は日本の伝統として受けつないでいくことが良い。しかし、身分制度の江戸封建社会は改革されるべき社会の姿であった。民主主義への流れは必然の方向性を示している。


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