2018年5月28日月曜日

江戸川柳色は匂へ 「た」


  大 名 

 大名の過去は野に付し山にふし

 大名=将軍に直参の一万石以上の武士 野に伏し=野伏というと山に潜む盗賊の意

一番に蜂須賀小六のことを思い出した。
講談や太閤記に出てくる小六は野盗の親分とされているが、単なる創作であるらしい。
しかし、このような創作が出てくる背景には江戸庶民の思いが隠されているのではなかろうか。

 今でこそ、大名として何不自由のない生活をしているが過去は何をしていたのか分かったものではない。
 確かに野に伏し、山に伏して戦をしてのし上がってきたことには間違いないのであるが、中には野盗の親分であったものもいるに違いない。

 このような意識と風刺が感じられる。その意識がやがて武士の世界を崩壊していく原動力になっていったのだろう。

 今、国民がどのような意識でこの社会を見ているかで現在の社会システムが変化していく。何百年かかるかは分からないが。

 インターネットの普及が思わぬ時間を縮めることもあるだろう。


  

 人をばおろし我が事は棚へ上げ   よくみる光景だ。そんなもんだ。
  おろす=こきおろす、非難する。

 女房を物さしにして棚をつり    仕事場だもんね。ご苦労さん。

 大だわけ棚をねめつけ瘤へ唾    この野郎、いたのなんのって。

 棚釣でわざとあたまをふって見る  大丈夫だ。

 学問が棚へ上って声がはり     昔の坊やはもういない。





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